
昔の人には、むし歯がほとんどなかったということをご存じでしょうか?
現代では、むし歯がない人を探すほうが難しいと思います。何故このようになってしまったのでしょうか。考えられるのは食生活の変化だという考え方もあります。ただ、同じ現代にあって同じような食事をしていても、日本はフィンランドに比べると約4倍のむし歯保有数があるのです。
この大きな差が生まれる要因は、予防法にあると言われています。歯科医院の治療に頼るだけでなく、お口の中のことをよく知り、自分自身で管理をすることでむし歯や歯周病の悩みは激減するはずです。一緒にお口の中のこと、もっと考えてみませんか?

PMTCとはスウェーデンで開発された歯周病を主眼とした予防治療です。
歯の表面に付着したプラークまたはバイオフィルムを専門家が徹底的に除去する方法です。
※バイオフィルムとは、細菌が粘着性の膜を作って繁殖しやすい環境に成長したものです。
頑張って歯磨きしても歯の隅々まで100%プラークを除去するのは容易ではありません。残念ながら、こうした隅のプラークが歯周病やむし歯の原因になることが多くなってしまいます。そのため定期的に来院してプロによるケアを受けることで、歯科疾患を予防することができるという考え方です。
治療が終わったと思ったのに、またしばらくしたらむし歯や歯周病が起こってしまったことはありませんか?
一番大事なのはホームケアというのは言うまでもないことですが、定期的な来院によるメンテナンスを行うことも重要なのです。
メンテナンスはなぜ必要なの?

セルフケアでは落とせない汚れのため
歯ブラシだけでは落とせないプラークや歯石があります。

再発防止のため
特に歯周病の場合はプラークが成熟してバイオフィルムとなると病気が進行してしまい、せっかく治療したのに再発してしまうのです。その再発防止のためにメインテナンスが特に大事です。

早期発見のため
歯周病もむし歯も痛みや他の症状がなく進行することも多く、早期に発見して早期に対処することで歯や歯肉へのダメージを最小限に抑えることができます。
歯周病もむし歯も細菌性プラークによりひきおこされ、毎日歯はプラークにさらされています。プラークを除去することで疾患を予防すること、それが「プラークコントロール」です。
毎日の自分のケアでのプラークコントロールに加えて、メンテナンスでプロによるケアを行うことで病気のおこりやすい場所もコントロールすることが可能になります。














